2006年02月18日の情熱日記
みなさん、こんにちは!!
静岡県浜松市の歯医者・やまぐち歯科医院の山口です。
「遥かなるケンブリッジ」で作家としての評価も高い、藤原正彦氏の祖国愛に満ちた国家論。藤原正彦氏は「八甲田山死の彷徨」「孤高の人」などで有名な新田次郎氏の次男でもある。
文章はわかりやすく、ユーモアもある。一気に読むことができ、曇り空がぱっと晴れ渡るような爽快感が残る。 ”よくぞ書いてくれた その通りだ!”という思いが胸に満たされる。
数学者として英米の大学で教鞭を執った経験を踏まえ、日本は経済成長を犠牲にしてでも品格ある国家を目指すべきと訴える。
「欧米支配下の野卑な世界にあって、『孤高の日本』でなければならない。『孤高の日本』を取り戻し、世界に範を垂れることこそが、日本の果たしうる、人類への世界史的貢献」「武士道精神の力は地上より滅ばない。まず日本人がこれを取り戻し、つまらない論理ばかりに頼っている世界の人々に伝えていかなければならない」
明治から昭和にかけての先人たちは、江戸までに築いたものを武器にこの国の独立を守りぬいた。現代の私たちは荒廃に立ち向かうのが責務なのだろう。日本人にはまだ、それだけの力があるはずだ。
「卑怯なことはいけない」と徹底的にたたき込め!
まるで属国のようにアメリカに追従するしか能がないと他国から思われ、自分でもそう思って自信をなくしている日本人に、経済力以外にも世界に誇れる日本のよさがあると、気づかせてくれる一冊である。まさに、日本人に活を入れてくれる大和魂の集大成であるといっても過言ではない。
Posted by at 06:08
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